https://stgshop.hikaritv.net/shopping/static/s_2007_03_dpup/data/index.html

そもそも、向いてない。

明日は明日の風を吹かせるブログ。

【祝!完結】「あげくの果てのカノン」を猛烈にプッシュしたい ​

鉄は熱いうちに打て、ともいうので、読み終わりたての勢いのあるうちにちまちま感想を書きました。

 

※思いっきり核心に触れています。まとめて反転しています。要注意。

※脚注部分は核心には触れていないですが、展開には少し触れているので念の為隠しています

 

 

ちなみに、イメソン脳の私が思うに、間違いなくこれ。

(この記事も聴きながら勢いで書いてます。)

www.youtube.com

 

あらすじはこちら。

nlab.itmedia.co.jp

ddnavi.com

 

不倫×SF、というテーマを割と全面に押し出した作品。

最初読んでるときは、SF?むしろセカイ系じゃね?ってなりました。もう死語なんですかね。

最終兵器彼女よりは確実に絶望感を感じないセカイ系かなぁ。

たまたま世界は「壊滅的」で、たまたま好きな人に奥さんがいて、

その人が「ニュースに取り上げられるぐらいに有名人」になっていた、そんなヒロインの恋の物語。

そして「あげくの果て」の顛末の物語。

 

登場人物それぞれの恋の終着点は間違いなく幸せではない。

相手を思うあまり、病的なヒロインは間違いなく気持ち悪い。*1

と、いうか主要人物のほとんどは愚直に人を思っていて、すごい。

素直に尊敬する。そして、心惹かれる。

 

間違いなく大団円ではない結末だったと思う。

あくまでも多くは語らず、読み手の想像に任せる感じ、嫌いじゃない。*2

 

と、いうわけで、

  • 間違いなく読後感はすっきりしない。もやもやしかしない。
  • 多分このメリーバッドエンド的な感じ、うん、好き!!!(笑)
  • 読書中の爽快感もほぼない。
  • 閉塞して辛い純文学臭い感じ。

 

以上のような作品が好き!って方はぜひ読んでほしいです。

 

 

 ------- ここから先、ネタバレ注意! -------

 

かのんちゃんにとって境さんへの「恋」は間違いなく救いであった。

境さんは、昔の自分/アイデンティティに執着していた。

(昔の初穂さん/牧場にいたときの初穂さんは、なんとなくかのんちゃんの容姿に似ていた気がする。ある意味、境さんの好みは変わっていなかったのかなぁ。)

初穂さんは、境さんと共に歩く理想に執着していた。

 

初穂さんの中で、ぐさっときた台詞があります。

「人が人を一生好きだなんてあるのかしら?」

一生好きでいられる人なんて、いるのだろうか。

いつか、この思いも風化してしまうのだろうか。

 

結局、全てを置き去りにして、逃げたかのんちゃん。

10年の時間をかけて、弟くんとの関係の傷は塞がれたのだけれども、

(弟くん、いい男だから本当報われてほしい。)

(あと松木平くん。君もね。いいやつだったよ。)

 

じゃあ、先輩に対しての8年間の思いは?

一度、10年時間をかけて、ほっぽり出したその思いは?

その思いは枯れ果てて、いつか思い出になると思っていたのに、

時が解決してくれると思ったのに、

お互いに全てを洗い流してくれる人が見つかったはずなのに、

あの「思い出」の音楽が、全てを超越した。

10年間のときを全て超越するその感情は、もう、麻薬。

 

もーーーーーーーーどうしようもないな君たちは!好き!!(語彙力)

賛否両論なのもわかるわ、この最終回。

でも、このふたりの狂気を感じる「あげくの果て」の結末、

すっごく!素晴らしい!タイトル回収っぷりがそれを上回ったと思うんだよなぁ。本当秀逸。

「結局、不倫エンドじゃん」ってなるかもですけど、

どうしようもなく好きなんだから、しょうがないよ!

多分一生、不幸。でも逃げられないんだよ、お互いに。

(実際境さん、ズタボロだし)

例え悪いめぐり合わせだとしても、一生逃げられないんだよ。

もういいじゃん!!!!!!!!!!好き!!!!

幸せになって!!!

 

---------- 終わり --------------

 

次は、鬼滅の刃の感想を書こうかなぁ、と思います。アニメ化決まったし。

*1:最終話でケーキに対しても大分アレな感じだったので、好きなものに対してはとことん執着するのが彼女の本質なんでしょうね。

*2:正直気になったのは、かのんちゃんの友達の安否かな。幸せであってほしい。